絵本の読み聞かせが好きだから、仕事にできたらいいなあ。
どんな働き方があるのかな?
この記事では、絵本の読み聞かせができる仕事について解説します。
私は現在学校の図書室で働いています。読み聞かせが好きな人に、なにか参考になればうれしいです。
読み聞かせは仕事にできる
読み聞かせができる仕事ってあるのかな?
あります。実際に私も仕事で読み聞かせをしています。
ただ、読み聞かせだけを仕事にしようとするのは少々難しいかもしれません。ある職業に就いて、仕事の一環として読み聞かせをする、という形が多いと思います。
実際、私も仕事時間のうち、読み聞かせをするのは朝の15分ほどで、残りの時間は本にまつわる別の業務をしています。
子供たちとふれあえる幸せな15分間です。
ここからは、幼稚園と小学校2つのパターンについて、読み聞かせをして働くための方法や資格、仕事内容についてお伝えします。
幼稚園の場合
必要な資格
- 幼稚園教諭免許状
- ただし、勤務形態によっては不問なこともある
基本的には、幼稚園で働くには幼稚園教諭免許状が必要です。
私立幼稚園の場合、園によっては、サポート的な職種や延長保育スタッフについては、子どもに関する他の資格や経験などを考慮した上で、必ずしも幼稚園教諭資格を要しない場合があります。
仕事内容
幼稚園でのお仕事は、早朝の送迎バス添乗に始まり、制作や運動活動、身辺自立のサポート、行事の企画など多岐にわたります。
その一環として読み聞かせを取り入れることができます。(前職で私もやりました。)
読み聞かせをするタイミングとしては、給食前や帰りの会で読んだり、活動に入る前に、イメージをふくらませる導入として読んだりすることがあります。
延長保育のお子さんは夕方まで園で過ごすので、室内遊びのお楽しみとして読み聞かせをすることがあります。絵本に限らず、紙芝居や大型絵本、エプロンシアターなども喜ばれます。
図書室があり、本の貸出をしている園もあります。この場合、貸出は保護者の有志グループによることが多いです。
幼稚園で働くには
私立幼稚園スタッフの募集は、園ごとに行われることが多いです。公立幼稚園は、自治体による募集になります。
私立幼稚園の求人は求人広告やハローワークなどにも出ることがあります。年度切替前の1~3月頃に翌年の募集が出ることが多いので、もし興味がありましたらチェックしてみてくださいね。
小学校の場合
必要な資格
- 図書館司書
- 学校図書館司書教諭
- ただし、自治体によっては不問なこともある
基本的には、図書館司書または学校図書館司書教諭の資格が必要になります。
自治体によっては、教員免許状の有無や読み聞かせボランティアの経験などを考慮した上で、必ずしも司書資格を要しない場合があります。
仕事内容
学校司書という職種に就いて、図書室(学校図書館といいます)にまつわるお仕事をします。
本の選定、発注、整備、貸出、調べ学習サポート、読書イベントの企画や図書委員会活動などがあります。
その一環として読み聞かせを取り入れることができます。
小学校の読み聞かせは、朝の活動(朝の会前の15分程度)として行われることが多いです。保護者や読み聞かせボランティアの方と分担して、各教室ごとに読み聞かせを行います。
学校によっては、基本的に読み聞かせは保護者がするところもあるので、お住まいの地域の方針を確認してみるのがいいと思います。
春と秋の読書週間は、本に関連する制作やイベントを子どもたちと一緒に行うことができる楽しい期間です。
学校司書になるには
学校司書は自治体ごとの採用になります。早いところでは12月、遅くても1月頃には翌年の募集が出るかと思います。
一人の学校司書が担当する学校は複数である場合が多く、自治体によって異なります。募集時期には、市役所や区役所のホームページに募集要項が掲載されると思いますので、時期になりましたらチェックしてみてくださいね。
注目すべきは「学校司書ひとりあたりの担当学校数」です!ここが増えれば仕事も倍になります。
自治体によって担当学校数はかなり違います。募集要項に明記されていない場合は問い合わせることになりますが、ブラック労働回避のために確認を全力でお勧めします。
おわりに
ここまで、幼稚園と小学校で読み聞かせができる働きかたについてお話してきました。
雇用や勤務条件は、自治体や園、学校の方針などで変わってくるので、この記事の内容が当てはまらない場合もあると思います。ぜひ前もってお住まいの地域の状況を確認してみてください。
せっかく希望の職種についたのに、思っていたのと違っては残念なので、事前のリサーチは入念にすることをおすすめします!
近年では、絵本専門士をはじめ、認定絵本士など絵本に関する資格も設立されています。時代のニーズに対応しながら、絵本にまつわる働き方も変化していくのかなと思います。
子どもたちの育ちの場所に、読み聞かせの輪が広がっていくといいなと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。