
こんにちは。
今回は、司書でこぺんが選ぶ冬の俳句10句をご紹介します。
サーカスの地べたのづづき葱を焼く
ー嵯峨野鈴子
昔にもありしこの音落葉踏む
ー鷲谷菜々子
冬晴や消えつつ続く蜘蛛の糸
ー岸本尚毅


革靴の光を揃へ今朝の冬
綿虫や仕舞ひつつ売るみやげもの
ー津川絵理子
青に触れ紫に触れ日記買ふ
ー佐藤文香
冬野菜炊けばぬくもる台所
ー青山容子
木の葉ふりやまずいそぐなよいそぐなよ
ー加藤楸邨
お降(さがり)の音とはならず光りけり
ー稲畑汀子
冬の季語は、ただの冷たさではなく、時の流れや景色の中であたたかさに変わる言葉が多い気がします。

