読書のバリアフリーって、どういうこと?
年齢や障害の有無等にかかわらず、すべての人が本に親しめるようにすることだよ。
こんにちは。でこぺんです。
この記事では、LLブックや布絵本、点字つき本や音声の本など、読書のバリアフリーをめざす取り組みについてお伝えします。
読書のバリアフリーとは
すべての人が読書を楽しめる「読書バリアフリー」。日本では、2019年に読書バリアフリー法が制定され、その取り組みが広がってきています。
バリアフリーというと、はじめは高齢者や障害のある人を想定するかもしれません。
バリアフリー本は、対象を限定しない、誰でも利用できる便利な本です。
- LLブック
- 布絵本
- 点字つきの本
- 音声の本
などがあります。
それぞれ解説していきますね。
LLブック
誰もが読書を楽しめるように工夫された「やさしく読みやすい本」をLLブックと言います。
LLってなんの略?
スウェーデン語の「レットレースト」(英語で言うなら「easy to read」)の略だよ。
文章を分かりやすい平易なものにする、絵記号(ピクトグラム)やふりがなをつける、単語と単語の間をあけるなど、さまざまな工夫がされています。
外国にルーツのある方や、知的障害のある方、高齢者など、「やさしく読みやすい本」を必要としている人にも読みやすい本になっています。
LLブックってこんな本
布の本
布製の絵本は、破れにくく口に含んでも安心で、手触りなど五感で楽しむことが出来ます。
文字が読めなくても、めくる動作や色合いを楽しんだり、ぬいぐるみ部分を動かしたりと、自分に合った楽しみ方を見つけることが出来ます。
ページ部分にも中綿などが入っていて、ふんわりと優しい手触りです。
赤ちゃんのファーストブックにもおすすめだよ。
布絵本ってこんな本
点字つきの本
小学生や中学生に点字の本を聞かれたとき、私がよくおすすめしているのが、こちらの『さわるめいろ』です。
目を閉じて、点字と同じ突起で書かれた線を、指でなぞっていきます。実際やってみると、これがなかなか難しい。
見えない人の世界を理解する一歩に、また、見えない人と見える人が一緒に楽しめるめいろあそびとして、とてもいい本だと思います。
線をなぞるシンプルな迷路なので、点字の読みかたを知らない人でも楽しめます。
『さわるめいろ』ってこんな本
音声で聴く本
少し前まで、本の音声化は音訳ボランティアによって行われ、録音CDが図書館で貸し出されていました。
作品の種類や数が限られてしまうのが課題でしたが、近年始まったサービスにより、音声で本を聞くことがぐっと身近になりました。それは…
みなさんご存知Audible(オーディブル)。
視力の問題で文字を読むことが難しい人、本を読むのが苦手な人も、音声ならば気軽に本に親しむことができます。
普段は本で読書を楽しむ人にも、耳からの読書は、ウォーキングや家事の傍らの「ながら聴き」にとても便利です。
本を開いて読むにはまとまった時間が必要ですが、音声であれば別の作業をしながら聴くことができます。
私も利用を始めて1年ほど経ちました。洗い物や洗濯干しをしながら聴けるのがうれしいです。
Audible(オーディブル)ってこんなサービス
Audible(オーディブル)は、Amazonによるオーディオブックです。
30日間無料(以降月会費1,500円)で、プロのナレーターや声優による朗読を聞き放題で楽しむことができます。対象作品は12万点以上(2023年12月現在)です。
Audibleについての詳細はAudible(オーディブル)公式ページ
ますますバリアフリーな読書へ
さまざまな切り口から、読書のバリアフリー化がすすんでいます。
読書によって得られる体験は、未知の世界を知ってワクワクしたり、心の動きを深く知ることが出来たりと、とても豊かなものです。
これからも、こうした取り組みが広がっていってほしいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。